1998年度は、前年度の経験をふまえ、捕獲時期、発信機の装着方法、地上受信用発信機の追加などの変更を加え、1999年1月29日より調査を開始。2月2日、前年度とほぼ同じ場所で、16羽のオオヒシクイの捕獲に成功し、10羽に人工衛星追跡用小型電波発信機と地上受信用小型電波発信機を尾羽に装着、5羽に地上受信用小型電波発信機のみを尾羽に装着、即日放鳥しました。
発信機を装着したオオヒシクイは2月中旬に福島潟を出発、八郎潟に約1カ月滞在、3月中旬には青森県を経て3月下旬に北海道に到着しました。また、越冬期に福島潟から朝日池(西南約100km)や八郎潟(北約240km)へ往復移動することが認められました。 さらに、北帰行時には北海道の鵡川から十勝川下流域を通る東よりのコースと長都沼(千歳市と長沼町)から天塩川河口部を経る西よりの2つの異なるコースをとるものがいることなどが判明しました。一旦天塩川まで北上したものの、積雪が多く、再び長都沼に戻る行動も認められました。日本を離れるまで追跡できたのは2個体で、北海道天塩川にA31が1999年4月20日まで、A24が同28日まで滞在しました。
北海道を発ったオオヒシクイは、オホーツク海を北東方面に移動し、カムチャツカ半島中部の西海岸付近に到着し、しばらくは短距離の移動を繰り返しましたが、両個体とも5月初旬には移動しなくなり、最終到着地点は、ハイリュゾバ川A24とアナバ川~ラソシナ川A31でした。福島潟から直線距離で約2400kmであり、福島潟をたってから約80日後のことでした。 |
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