--梅干しと火星のお話--

あっという間に夏が終わっちゃいました。今年の夏は、「ほとんど夏らしい日が無かった」、というのがみんなの実感でしょう。暑い快晴の日が3日と続くことが無かった。これは、我が家のように毎年「梅干し」を漬けているお宅にとって、非常に困った現象でした。梅干しの極意は、「土用干し」にあるとも言われます。これは、昔の人から、土用の頃の真夏のカンカン照りの陽光で3日間連続で干し上げるのが梅干しを上手に漬けるコツとして代々伝授されてきたやり方なのだと言われます。この真夏の3日間続くようなカンカン照りの日々がほとんど無かったのです。
いつもの夏は、この土用干しの3日間は、夜玄関の中に置かれた大ザル一杯の梅の実が夏の熱気の中にむせ返りそうになる程の酸っぱい臭いを家中に充満させていたものでしたが、今年の梅はどうもこの土用干しの臭い(香りと言った方が良いのでしょうが、何とも強烈なので、臭いという表現の方が合っていそうな気がしますので)の強烈さが今ひとつだったような気がします。果たして、今年の梅干しは、火星の大接近によってその精気を吸い取られてしまうのでしょうか?
それにしても、地球に接近した火星の拡大写真は、表面が赤いせいか、何だか巨大な梅干し(梅星)のように見えませんか?火星の運河は巨大な梅干しのしわで、あのタコのお化けのような火星人達はこの巨大な梅干しを毎日食べて「ショッパイ、ショッパイ」と言って顔をしかめている、というような意味不明な想像をたくましくして夏を満喫できなかった憂さ晴らしをしている今日この頃なのです。
火星は西洋では「マルス」あるいは「マーズ」といってギリシャ神話の戦の神のことです。金星は「ヴィーナス」という美の女神のことですが、実はこの二神は地球を挟んで恋仲なのです。戦いの美学と言えば、「スター・ウオーズ」やこの夏の中国映画の話題作「英雄」などを想い出しますが、現実世界ではイラクの内紛などが尾を引いていることや、北朝鮮の問題など、「火の星」という名の赤い惑星の大接近が何か不吉なものを運んで来ないと良いのに、と一抹の不安を抱くのは筆者だけでしょうか。
昔、筆者の子どもの頃には夏の良く晴れた夜空にはうっすらと白い帯が暗黒の天井を横切って見えたものです。そうです、それが天の川、即ち銀河「ギャラクシー」「ミルキー・ウェイ」などと呼ばれるのもです。今の都会地では、真夜中でも常夜灯のせいで明るいため、もはや銀河系宇宙の中心は見えないのです。
(写真は火星と梅干しです。一応両方とも赤いのですが・・)