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埼玉県てんかん医療ネットワークについて

 てんかんは脳の病気であり、発作以外にもさまざまな神経症状や精神症状を伴うことがあり、時には心理的、精神的な問題を抱えることもあります。

 また、てんかんは、乳幼児から小児、青年、成人、高齢者まで、あらゆる年齢の人がかかる病気であります。 

 したがって、てんかんを治療する診療科も、小児科、精神科、脳神経外科、神経内科といろいろの診療科が関係します。さらにまた、医師ばかりではなく心理士や看護師、ケースワーカー、保健福祉士、介護士など、多くの医療人が時に応じてかかわることが必要です。

 このように学際的でかつ包括的医療を必要とするてんかん診療を個々の医師や、ひとつの医療機関だけで行うことには限界があります。

 そこで、埼玉県でてんかん診療に携わっている人たちが連携を持ち、お互いに特徴を発揮して、てんかんに病む人を包括的に支援することができるようにしたいと考えました。

 そのためにはそれぞれの人が関わることの出来る医療的特徴を明確にし、それを公開することが大切です。そのうえで、患者さんのニーズに応じて、互いに手を携えて患者さんを支えていくために、「埼玉県てんかん医療ネットワーク」を形成することにしました。

 その手始めとして、HP上に医療者が見ることの出来る情報と、医療者以外の人が見ることの出来る情報を別々に分けて載せることにしました。

 今後はこの情報がどのように使われ、患者さんのQOLの増進に結び付くかは運用する我々の手にかかっています。そのためにも、皆様の忌憚のないご意見や要望を事務局までお寄せください。

                平成2521

                埼玉てんかん治療研究会

                    代表 山内 俊雄