ドク・オーチャン の 電子マンガ・クリニック
● 尿路感染症とは?
尿は、腎臓マ腎盂マ尿管マ膀胱マ尿道を
順に通って排泄されますが、これらを
まとめて「尿路」といいます。
細菌は、この逆に、尿道マ膀胱マ尿管マ
腎盂マ腎臓という経路で侵入します。
初めの症状は、尿の回数が増えたり(頻尿)、
排尿時に痛んだり(排尿痛)、見た目で
ピンクや赤い色の尿(血尿)が出たりして、
パンツに色の付いたしみが見られることが
あります。そして、この頃に炎症が次々と
上に広がり、最後に「腎盂腎炎(あるいは
腎盂炎)」が起こると高熱が出てきます。
腎盂腎炎を放っておくと、血液をきれいにする
工場が壊されて工場排水が出にくくなり、血液が汚いままなので、
いろいろな困った病気の元になります。
● 尿は身体の工場排水
ヒトの身体は大まかに見ると、上と下に穴が
開いている筒のような作りになっています。
筒の上の口(口や鼻の穴)から食べ物や空気を
取り込みます。食べ物や空気は、ちょうど身体
という大きな工場のエネルギーや原料に
例えられます。
身体にとって不要な物は筒の下の口
(肛門や尿道口)から大便や尿として排泄されます。
腎臓は血液をきれいにして尿を作る工場ですが、
尿は身体の不要物を水に溶かして捨ててしまう
工場排水に例えられます。
● 意外に多い、子どもの尿路感染症
オシッコやウンチのことは、どうも汚いとか
恥ずかしいとかで、とかく無視されたり
忘れられがちですが、どっこい、とても大事な
ものなのです!決しておろそかにしないで下さい。
尿路感染症は小児の細菌感染症の中で、
呼吸器系感染症(風邪、気管支炎、肺炎など)と
並んで頻度の多いものです。
子どもの腎臓病の中でも、新生時期から
乳幼児期にかけては尿路感染症が最もよく
見られます。
決しておむつをしていること自体が原因になる
訳ではありませんが、オシッコで濡れているのに
長時間取り替えないのはやはり考え物です。
● 発熱したら尿路感染症も疑え!
子どもの発熱の原因は、身体の上の方、
首から上の部分の感染症(ウイルスが多い)
が大部分ですが、身体の下の方、尿路からの
細菌感染も原因になります。
子どもが発熱して、もし呼吸器感染や
中耳炎の症状が無かったなら、尿路感染症を
疑ってみましょう。そしてもし、子どもの
陰部局所が赤くただれていたら、早めに
お医者さんで検尿していただきましょう。
尿道の長さが短いせいか、女児の方が
尿路感染症が多いようです。
● 潜血反応と白血球反応
最近は、プラスチックのスティックを尿に浸して、
外来で何種類もの検尿が簡単にできるように
なりました。
「潜血反応」と「白血球反応」もその一つで、
すぐに結果が分かります。このような反応が
「プラス」に出たときは、尿を顕微鏡で見る検査や、
細菌培養の検査をする必要があります。
顕微鏡で見て、一定数よりもたくさんの細菌がいれば、
その細菌による尿路感染症です。
たいていは便に含まれているような病原性大腸菌の
一種が原因になります。
● 尿路感染症は手早くしっかり治そう!
尿路感染症は一度起こすと再発しやすくなります。
疲れや風邪などで消耗した時に、防衛軍の白血球も
弱ってしまうと、普段は弱い細菌が勢いを付けて
侵入して来ます。こういう弱みにつけ込んだ感染の
ことを、細菌の「日和見感染」と言います。
日和見感染を許さないためにも、尿路感染症は
しっかりと治しておきましょう。
?市販薬を飲ませるとき、年齢と体重、どちらに合わせたらいいの?
お医者さんからもらう薬は、子どもの体重で量を決めると聞きました。
でも市販薬は、年齢毎に飲む量が指示されています。
実は、うちの子、すごく身体が大きくて、
2歳10カ月で17.5kgもあるんです。
2歳の分量を飲ませるだけで効き目があるのかどうか不安です。
かと言って、多めに飲ませるのも怖いし・・。
どちらを基準にしたら、良いでしょう。
!市販薬は多少、多めに飲んでも大丈夫!
薬の量はたいてい体重で決めています。
小児の薬を処方するときは、体重1kg当たりの量で計算します。
ですから、年齢毎の投与量というのはかなり大ざっぱです。
もっとも、たいていの市販薬、特に小児用は、それ程強力なものはありません。
あまり良く効かない代わりに、多少多めに飲んでも
問題が起こることはほとんどありません。
ちなみに、お子さんはもう既に4〜5歳並の体重ですから、
その年齢で書いてある量を飲まなければ、効き目が無いかも知れません。