ドク・オーチャン の 電子マンガ・クリニック

カルテ18 てんかんのお話
(完結)

●てんかんって何?
 てんかんは子どもに多い慢性の脳の病気です。全てんかんの大半は小児の年代で発症します。熱性けいれんと違い、何年間か続けてお薬を飲まなくてはなりません。何かの原因で脳内の神経回路に電気ショートが起こり、これが突発的な体の症状として現れるのがてんかん発作です。
 一般には、ひきつけやけいれんだけがてんかん発作の症状だと思われているようですが、発作の症状はさまざまです。しかしほかの慢性の病気と違い、発作が起こっていないときにはまったく普通に生活ができるのです。


●てんかんは治るの?
  近代医学の発達により、てんかんの8割は治るようになりました。現在でも新しい薬が日進月歩でどんどん開発されています。また脳外科の精密検査や手術法もとても安全なものとなり、治りにくいといわれている残りの2割のてんかんでも、完治するものが次第に増えてきました。将来は、ほとんどのてんかんが簡単に治るようになるでしょう。
●てんかんへの備見と誤解
 てんかんは、何百年も昔にできたイメージをいまだにそのまま引きずっているところがあります.てんかんの治療や研究が、ごく近年になってとてつもなく急速に進んだ結果、−般の人たちのイメージがついていけなくなりました。とくに、脳の働きが最近になってどんどん分かってきたので、脳の病気としてのてんかんは、もはや何か得体の知れない恐ろしい病気ではなくなったのです。
●てんかんの検査
 てんかんを珍断するための主な検査法は、脳波と頭部の断層写真です。どちらの検査も、ある程度専門の医師でないと正確に判定することができにくい場合があります。この判定結果によって飲むお薬の種類が決まり、たいていは半年以内に発作はおさまります。もし半年以上たっても発作が起きる場合には、診断の再評価のため、脳神経の専門医にご相談することをおすすめします。
●てんかんの治療って、どんなもの?
 てんかんは慢性の病気ですから、毎日規則正しく気長にお薬を飲み続けることです。てんかん発作はたいてい数分以内に止まりますから、そのつど救急車を呼ぶ必要はありません。けいれん止めの坐薬や頓服のお薬を処方していただいておくと、自宅で発作時の処置として便利です。
●毎日の生活で何か注意することは?
 てんかんの発作は、疲れ、睡眠不足、風邪、発熱なとで起こりやすくなります。子どもの場合、とくに何か共通した制限はありません。心臓や腎臓の病気と違い、食事や水泳などの制限もありません。普通の乳幼児以上にピりピリしたプールの監視はまったく無意味です。
●てんかんの情報を聞きたい
 「波の会」というてんかんの患者会があります。電話03-3202-5661、ファックス03-3202-7235で問い合わせができます。ちなみにドク・オーチャンの作者の専門は子どものてんかんです。最近の出版で講談社健康ライブラリー・シリーズ「ひきつけ・けいれんは小児てんかんを疑え」という著書があります。とうぞご参考にしてください。
●ドク・オーチャンのマンガ・シリーズはひとまずこれで終わりです
 またいつかお会いしましょう!

 「ドク・オーチャン」のシリーズをご愛読いただきまして、本当にありがとうございました。あまりうまくないマンガでしたが、日ごろお母さん方に伝えたかったことが少しは届いたかな?と思っています。またどこかで(ネット上?)お会いできるかもしれません。それではひとまずSee you, again!