ドク・オーチャン の 電子マンガ・クリニック
暑い夏がやって来ました!
高温多湿の日本の夏は、子どもの皮膚には大敵。
今回は、夏に見られる子どもの代表的な皮膚の
「できもの」3種、
「みずいぼ」「とびひ」「ストロフルス」のお話です。
1.
みずいぼ
● 別名「伝染性軟属腫」。
胴体の、こすられる部分によくできます。
はじめはゴマ粒より小さい盛り上がりが、
やがて数ミリ以上になり、真珠のとうな光沢が出て、
最後には真ん中にへそのような
小さなくぼみができます。
● これは基本的に放置してかまいません。
実害はなく、自然に免疫ができて治ります。
早ければ半年、遅くとも2年以内には消えます。
本人や兄弟姉妹が水泳教室などで
感染することがありますが、一般にいわれるより
感染力は弱く、兄弟姉妹でも移らないこともあります。
ですから、移したり、移されたりということに
神経質になって、プールを制限したり、
無理に治療をする必要ありません。
● それでも、幼稚園や保育園、水泳教室などでは、
処置を要請されることがあります。
そのときは専門医(皮膚科か小児科)に相談しましょう。
消毒液に鉤付きピンセットで取ってしまうのが
最も簡単な治療法です。
液体窒素で局所冷凍する方法や、
硝酸銀液の外用療法もあります。
いずれも1〜2日で治り、跡は残りませんが、
子どもは痛がるので治療するならなるべく数の少ない内です。
● アトピー性皮膚炎の子どもは、皮膚が敏感なので、
無意識にひっかいて増えることがあります。
医師に十分相談して、アトピーへの影響が少ないような
外用療法を選びましょう。
2. とびひ
● 別名「伝染性濃痂疹」。
化膿菌(主に黄色ブドウ球菌)による皮膚の
表面付近のみの感染なので、
それだけならば、基本的に他の症状はありません。
しかし、その皮膚は菌の表面にある毒素の影響もあって、
初めて見るお母さんはびっくりしてしまう
ような状態になります。
健康な皮膚に、突然豆粒大の水疱ができたと思うと、
すぐにそれが破れて「びらん」
(表皮がはがれた状態)して、
痂皮(かさぶた)を付けます。
アトピー性皮膚炎の子はよくかゆがることがあります。
● とびひは感染力が大変強く、自分で病巣を広げたり、
人に感染させてしまうことも多いようです。
それを防ぐためには、まず絶対に手でいじらないこと!
病巣に当てたガーゼや滲出液の付いた包帯は、
細菌が付いていますから、
ビニール袋に入れて口を縛って捨てましょう。
タオルなども家族のものと離して置き、別に洗濯しましょう。
大人への感染では、皮膚の化膿症になることがありますから、
お母さんも処置後はよく手を洗いましょう。
殺菌力のある石けんも味方になります。
● 感染防止、病巣の保護として、包帯や厚手のガーゼなどで局所を覆わなければなりません。
暑い時期にはうっとうしいものですが、かさぶたが乾いて落ちるまで、
最低4〜5日は必要です。外出もなるべく控えた方が良いでしょう。
お風呂はだめですが、シャワーなら1日1回石けんでよく洗い流すのは良いでしょう
(絶対こすらずに)。細菌は涼しさと乾燥に弱いので、クーラーをうまく使いましょう。
虫刺され、けがなどをいじると、そこの細菌が付いて、とびひの原因になります。
そうすると1シーズンに何度も反復してしまいますから、きちんと消毒をしましょう。
● 全身性の重症型として、ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(SSSS)があります。
目やにが出たり、口の周りがアカギレのように裂けたり、全身に紅斑(赤い腫れ)、
痛み、ニコルスキー現象(一見、健康そうだが、こすると皮膚が簡単にむける)などがみられ、
入院が必要です。まれの腎炎の併発がみられます
3. ストロフルス
● 別名「小児じんま疹様苔癬(たいせん)」。
最近は、ストロフルスという病名ではなく、
「虫刺され」や「丘疹状じんま疹」などといいます。
乳児期後半から幼児期に見られる発疹症の一つです。
アレルギーや年齢的な体質の変化によるともいわれます。
夏に多発し、再発を繰り返しますが、年齢が上がるにつれ、
軽くなります。
かゆみや痛みが強いと、不眠になってしまうこともあります。
市販のかゆみ止めを塗って、
ガーゼを当てた上に熱冷まし用のシートを貼ると、
楽になります。それでもだめで、
子どももお母さんも寝不足になってしまうようなら、
病院で内服の抗ヒスタミン剤を処方してもらいましょう。
とびひの原因になりますから、なるべく引っ掻かないようにしましょう
?はがれてしまった爪は元通りにはえるの?
実は、2歳の娘がドアのすき間に手を入れているのに気付かず、
ドアを閉めてしまいました。
その時は大泣きして、爪は内出血していました。
次の日、血は抜けていましたが、1週間後、爪ははがれてしまいました。
近くの外科で診てもらったら、爪は伸びて来るので大丈夫、と言われたのですが、
女の子なので、お年寄りのようなよれよれの爪になってしまわないかと心配です。
!爪は全部はがれたように見えても元通りに再生します!
大丈夫!心配ありません。爪の付け根の皮膚の下には、爪の生産工場があります。
爪の付け根にある、白っぽい半月状の部分は、出来たての、まだ角化していない爪です。
このあたりがよほどひどく傷付いていない限り、
爪はいったん全部はげ落ちてしまったように見えても、必ず元通りに再生します。
その時に、まれに爪に縦すじが入ることもありますが、これも一時的なものです。
爪は、一日に0.1〜0.14ミリ位伸びます。