ドク・オーチャン の 電子マンガ・クリニック

カルテ9 風邪のお話



秋から冬は風邪の季節!
  今月のテーマは子どもの急な発熱の最も多い原因、風邪です。

● 小児科で一番多い病気は風邪
  今月は、子ども一番多い病気、
 「風邪」のお話です。
 子どもの急な発熱の原因で
 一番多いのも「風邪」です。
 風邪は一年中流行しますが、
 特に冬は インフルエンザも
 含めて大流行します。
  風邪が冬に流行し易い訳は、
 寒さと乾燥で粘膜の抵抗力が
 落ちるから
です。
  子どもが風邪を引きやすいのは、
 免疫力という、細菌やウイルスを
 撃退する力がまだ未熟だから
です。



● 風邪と闘うのどの防衛隊
  ミカちゃんの「おのど防衛隊」は、
 扁桃腺に集結した「白血球」や
 「ガンマグロブリン」という一種の
 蛋白質などです。
  身体に侵入しようとするウイルスや
 細菌を撃退します。
  のどを取り巻く扁桃腺は身体を守る前線基地です。
  ドク・オーチャンは、簡単には破られないと
 言っていますが、中にはここを擦り抜けて
 侵入するしたたかなエイリアンもいます。

風邪の予防は身体の中と外から

● 身体の中からの予防法は休むこと
  風邪にかかってからの治療法も同じですが、
 まず「休むこと」です。子どもでは、外遊びを控え、
 家の中でおとなしく遊ぶこと、夜更かしをしないことです。
 身体が疲れると抵抗力が落ちて、
 エイリアンが侵入しやすくなります。



 ● 身体の外からの予防法は手荒いとうがいとマスク
  空気中に浮かぶ塵や飛沫
 (咳やクシャミで吹き出された痰や
 鼻水や唾液のしぶき)に乗って
 のどに入って来るエイリアンを
 撃退する方法です。
  風邪の人がたくさんいそうな
 人混みを避けたり、マスクをして、
 帰ったら手をよく洗うこと
です。
  また外から帰ったり、寝る前
 などに「うがい」をして
 口やのどを消毒しましょう。

● うがいの練習をしよう!
  うがいは幼児には難しいかも知れませんが、
 少し練習すればできるようになります。
 水道水でもいいのですが、イソジン液や、
 その他の消毒薬を使うと、より効果的です。
  またトローチ(口の中でなめる薬)で
 口の中を消毒する方法もあります。

●インフルエンザにご用心!
  
冬の風邪の王様はインフルエンザ・ウイルス
 
によるインフルエンザです。特に乳幼児では、
 稀に
脳症を併発して重篤になりやすいといわれます。
  また
アスピリンを服用していると、
 
ライ症候群という肝臓と脳が同時に冒される
 恐ろしい病気を併発することがあります。
  しかし昨年・今年と、
インフルエンザ・
 ウイルスに効く薬
も発売されるようになりました。
 感染の初期に使うとよく効くといわれます。
  風邪を引いたら早めにお医者さんに診てもらいましょう。 


●インフルエンザの予防接種は?
  
インフルエンザA型B型のワクチンがあります。
 流行前にこれを予防接種しておくと、
 インフルエンザに罹りにくくなります。
  
子どもはおよそ1〜4週間をおいて2回に分けて接種します。
 1歳未満では0.1mlずつ、1歳以上6歳未満では0.2mlずつ、
 6歳以上13歳未満では0.3mlずつを接種します。
 小児科、内科のお医者さんで、数千円位の実費で受けられます。
 予約が必要なことがあります。
 電話で問い合わせてみましょう。

風邪の治療法は風邪薬と場合によっては抗生物質で

● 風邪薬は症状に合わせて
  風邪薬にはいろいろな種類があり、
 咳、痰、鼻水、鼻詰まり、のどの痛み、
 熱などの各々の症状を抑える働きが
 あります。中には全部の種類を混ぜて
 あるものもありますが、できれば
 症状に合わせて処方してもらいましょう



● 抗生物質はウイルスには無効
  風邪の原因の大半はウイルス
 ですから、ほとんどの風邪には
 抗生物質は効きません

  しかし、風邪をこじらせた時には
 抗生物質が必要です。
  こじれそうな兆しがあれば、
 抗生物質を飲んだ方が良いでしょう。

● 抗生物質は最低3日間は続けよう
  抗生物質は少なくとも3日間はしっかりと飲みましょう。
 中には3日間だけ飲むような抗生物質もあります。
 たいていはその間に勝負がつきます。
 飲んだり飲まなかったりでだらだらと続けると、
 却って細菌をはびこらせてしまうことがあります。ご注意を!
  抗生物質を飲み始めて数日で発疹が出たり、
 下痢がひどくなる時は、副作用かも知れません。
 すぐに主治医に相談しましょう。

● 水分を十分に取りましょう
  風邪の時は水分の多い、消化の良い食べ物を取りましょう。
 下痢でなければ少し冷たい物でもオーケーです。

● お風呂は運動したのと同じ
  微熱程度で元気があれば、お風呂も良いでしょう。
 しかし湯船に長くつからずサッと上げて、湯冷めをさせないように。